BLOG 2026.06.01

WordPressのメジャーバージョンアップは少し待った方が良い理由

先日、WordPressの最新バージョン 7.0がリリースされました。早速バージョンアップをされた方も少なくないかもしれません。しかし、今回のような大型アップデートが施された「メジャーバージョンアップ」と呼ばれるバージョンアップの場合、実際に運用しているWebサイトに適用するのは、少し待った方が良いかも知れません。その理由をいくつかご説明します。

メジャーバージョンとは

まずそもそも「メジャーバージョン」とはなんでしょう。WordPressは通常、小数第2までの数字でバージョンが表されます。(7.0.2、7.1.0など)

この時、「整数または小数第1位」のバージョンアップをメジャーバージョンアップ、「小数第2位」のバージョンアップを「マイナーバージョンアップ」または「バグフィックス、セキュリティフィックス」などと言います。

メジャーバージョンアップは、機能を大きく作り替えてコードに変更を加えたもので、マイナーバージョンアップは大きな変更は加えず、メジャーバージョンアップ後に発見されたバグ等を修正したバージョンとなります。

メジャーバージョンアップはバグが残っていることがある

先の通り、メジャーバージョンアップはコードに大きな変更が加えられているため、リリース後にバグが見つかることがあります。特にセキュリティに関するバグが発見され、マイナーバージョンアップをすることも多々あります。

例えば、6.9がリリースされた際も1月30日にリリースされた後、約1ヶ月後の2月27日6.9.1がリリースされており、またさらに、3月10日には6.9.2がリリースされました。そしてこの、6.9.2にはセキュリティに関するアップデートが含まれていて「直ちにアップデートを」というアナウンスがされています。

このように、メジャーアップデートがされた後はマイナーアップデートが続くことがよくあるため、これらに迅速に対応できない環境の場合は、メジャーバージョンアップは少し待った方が良いかも知れません。

プラグインやテーマが対応していないことがある

WordPressをメジャーバージョンアップすると、それまで正常に動いていたプラグインが突然エラーを起こしたり、テーマのレイアウトが崩れたりすることがあります。

これは、プラグインやテーマの開発者が、最新のバージョンでテストや修正を行えていないため。通常、メジャーバージョンは、リリース前に「ベータ版」や「リリース候補(RC)」版などがリリースされ、開発者が先行してこれらの環境で、自身のプラグインなどが正常に動作するかを確認し、新しいバージョンをリリースしなければなりません。

しかし、対応が間に合わない場合や、ユーザーの指摘によってバグに気がつく場合などがあり、メジャーバージョンアップが実際に実施された後、しばらくしてから各プラグインが対応を完了するといった場合もあります。

情報が出揃っていない状態でトラブルに対処するのは難しい

アップデート後に何か問題が起きたとき、頼りになるのはフォーラムやブログ、Stack Overflowといった情報源です。しかしリリース直後はトラブル事例や解決策の情報がまだ少なく、同じ問題に直面しても答えが見つかりにくい状況になりがちです。

このように、メジャーバージョンアップはリスクがあるため、特に慣れていない場合や頻繁にメンテナンスが行えないサイトの場合には、あえて少し待ってみるのも良い方法です。

どのくらい待てば良いのか

目安としては、「最初のマイナーアップデートがされた後」というのが良いタイミングです。だいたい1ヶ月程度で、最初のマイナーバージョンがリリースされます。それまでの間に、セキュリティリリースがされていなければ、メジャーバージョンで大きなセキュリティ関連のバグが発見されなかったことが分かります。

バージョンアップの1つの目安としておくと良いでしょう。ご不安な方や、実際にバージョンアップをしてみたらWebサイトが壊れてしまった方などは、H2O spaceまでご相談ください。復旧作業などを代行いたします。

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